福岡県司法書士会 会長 荻林和則
平成20年3月24日、全国展開して営業していた貸金業者である株式会社アエル(旧 日立信販・ナイス)が東京地方裁判所に民事再生を申し立て受理され、その3日後の27日に開始決定がなされました。
アエルの債権者への説明によれば、現在取引のある顧客数は22万人、過去の完済者を含めると、その顧客数は100万人にも及ぶと言われています。今回のアエルの民事再生手続きによって、いわゆるグレーゾーン金利での貸付けにより、本来であれば利息制限法が定める制限利率で計算すれば、すでに借入金を完済し、むしろ利息を払い過ぎている方々の権利が著しく侵害されるなど、現場では多くの混乱が予想されます。
これらの実情をふまえ、福岡県司法書士会では、平成20年3月28日に同趣旨の110番を急遽開催したところ、多数の相談があり、その後も継続的に相談が寄せられ、一定の反響を呼んでおります。
そのため、さらに市民の方々への正確な情報提供と正当な権利の実現のため、「アエル(旧日立信販・旧ナイス)民事再生に伴う多重債務110番」と銘打ち、再度準備を整えて無料電話相談会を実施することといたしました。
1.アエル株式会社から現在借入れをしている方(他社の借入れがあっても構いません)
2.アエル株式会社から過去に借入れをしたことがある方
3.日立信販株式会社、ナイス株式会社から過去に借入れをしたことがある方(これらの会社は、現在アエル株式会社が引き継いでいます。)
4.その他、今回のアエル株式会社の民事再生手続きについて聞きたいことがある方