多重債務研修会「破産管財事件の基礎」

10月10日天神ビルで、福岡県弁護士会藤村元気先生を講師として多重債務研修会を開催しました。今回の多重債務研修会のテーマは、「破産管財事件の基礎」です。
破産事件については、司法書士が日常業務において取り扱うことが多いのですが、その大半を占める個人破産事件の多くは「同時廃止」となっているのが現状です。しかし、破産法においては、本来、破産管財人が選任され、破産財団の管理・換価等を行う、いわゆる管財事件として手続が進められるのが原則です。それは個人破産事件についても同様であり、破産管財事件においては、手続の準備を進める際に破産財団を構成する財産が散逸しないよう注意する、また、事情に応じて手続の中で自由財産の拡張の申立を行うなどの支援をする必要もあるなど、私たち司法書士は、破産法の趣旨や手続きを十分に理解したうえで適切に支援を行っていく必要があります。そこで、今回は、多重債務問題をはじめ、消費者問題に第一線で取り組んでいらっしゃる藤村元気弁護士を講師にお迎えし、数多くの破産管財事件等の経験から、管財事件を踏まえた破産事件に関する基礎的な点を中心にお話していただくことになりました。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA