平成26年1月18日(土)午後1時00分から午後5時30分まで福岡市中央区天神福岡銀行本店ビル内FFGホールで平成25年度第3回業務研修会を開催しました。
第1部は、静岡県司法書士会会員で日本司法書士会連合会執務問題検討委員会委員である赤松茂講師による「本人訴訟支援のあり方と簡裁訴訟代理権の範囲について」でした。
簡裁訴訟代理等関係業務の認定制度が始まって10年が経過しましたが、それをはるかに超える長い年月、司法書士は本人訴訟支援業務に携わってきました。今回、あらためてその意義を考え、業務を充実させていく必要性を感じました。また、昨今の代理権の範囲等に関する訴訟を題材に簡裁訴訟代理権の範囲という論点について考えるよい機会でした。
第2部は、東北ブロック司法書士会の未成年後見ワーキングチームに所属されている宮城県司法書士会会員の森田みさ講師による「司法書士が関わる未成年後見業務について」でした。東日本大震災によって多くの子どもたちが親権者を亡くしたことを受けて、未成年後見制度それ自体がにわかにクローズアップされています。この問題について実際未成年後見人をされている講師による、司法書士における未成年後見業務への取り組みの現状や実務上の問題点などを、日々の活動に基づいてお話しいただきました。震災当日における講師の様子を淡々と話されていましたが、胸に響くものがありました。