リーガルサポートふくおかは高齢者や障害のある方々がご自分の意思に基づき安心して日常生活ができるように支援いたします。

　令和3年11月27日（土）、成年後見制度に関する勉強会を大刀洗町健康管理センターで実施致しましたのでご報告します。
 
　この勉強会は大刀洗町障がい児・者親の会ぽけっと様からのリクエストにリーガルサポートふくおかが応える形で企画されたもので、成年後見制度の入門的な部分について障がいのある方のご家族が学ぶことを目的として実施されました。
　当日は十人を超える会のメンバーが受講生として参加され、講師である筑後エリアの緒方剛会員がレジュメを元に「後見」や「保佐」、「補助」といった類型の種類やそれぞれの違いについて紹介した後、実際に後見人が就いた場合、その後見人は具体的にどういった形で被後見人の生活をサポートしてくれるかなどを、講師自身の体験談も交えて説明し、参加者はそれに聞き入っていました。
 
　こうした勉強会の多くは会議室で椅子を並べたスクール形式で催されることが多いかと思いますが、この日はコの字型に並べた座卓にお茶とお菓子を用意して、隣の部屋からは参加者と一緒に会場を訪れたお子さんら当事者の方が仲良く遊ぶ声が聞こえてくるというアットホームな空気の中行われました。
　参加者からは講義の進行にあわせて、障がいのある方と長く共に過ごされているご家族ならではの現実に即した質問が寄せられ、参加者相互にとっても講師や取材陣にとっても、参考になり或いは新たな気づきを得るようなそんな機会になりました。
　予定の二時間はあっという間に過ぎ「もう頭がパンパン。今日はここまで！　次は中級編かな」という声で勉強会は終了。各々よりくつろいだ姿勢で勉強会の感想や制度についてこれまで自身が見聞きしてきたことをお話しになるなど、参加者同士で情報交換をされていました。
 
　終了後、参加者の方にお話を伺うと「今まで何となく制度の名前は知っていたけれど、具体的な部分は曖昧な知識しか持っていなかった。その曖昧な部分が今日の勉強会ですっきり理解できた」
「普段から子どもが自分自身の意思を示すことが出来るような準備をしておくこと、そんな子の意思を汲んでくれる社会との接点を作っておくことが大切なので、これからの生活の中で心がけたい」といった感想を頂くことが出来ました。
 
　後見制度について学びたいと思われても、セミナー会場までの道中或いは会場内で感染症に罹患し、ご家庭に持ち帰ってしまうことを心配される方は少なくないと思います。特に障がいのある方やご高齢の方と同居の場合は尚更です。
 
　リーガルサポートふくおかでは比較的少人数の勉強会であっても、ご依頼があれば可能な限り講師派遣を行い、地域の皆様が制度への理解を深めるお手伝いをしたいと考えています。
　是非、お気軽にご相談ください。