[2014/12/04]
シンポジウム「私の決めたい医療~医療行為における本人の意思決定支援」レポート
平成26年11月1日、東京都新宿区の日司連ホールにて、医療行為の同意権に関するシンポジウムが開催されました。
医療行為に対する同意権とは、医師の説明を聞いて、その医療行為を受けるか受けないか、受ける場合にはどの医療行為を選択するかなどを決定する権限のことです。
リーガルサポートは約9年間に渡り、判断能力がなくなってこの決定ができない場合の問題について検討を続け、この度、ある一定の成果を出すに至りました。
シンポジウムでは、その検討の過程や成果について報告がなされたあと、学者・医師・後見人のそれぞれの立場から見たこの問題の現状について、ディスカッションが行われました。
リーガルサポートの多くの会員は、家庭裁判所から後見人に選任されて、判断能力がなくなった方を支援する活動をしていますが、この医療行為の問題は、後見人をしていれば必ずぶつかる問題です。
わたしたち後見人はどんな場合であっても、本人が自らの意思をもって決定することを支援する立場でなければならない、ということを再認識しました。
リーガルサポートが発表した「医療行為における本人の意思決定支援と代行決定に関する報告及び法整備の提言」については、りーがるかわら版第4号で簡単に紹介しています。