LSふくおか後援!大牟田市「成年後見フォーラム」が開催されました!!
成年後見フォーラム「これで大丈夫! あなたの幸せいつまでも」開催報告
平成29年2月17日(金)に大牟田イオンモールにて、大牟田市成年後見センターの企画・運営により、成年後見フォーラム『これで大丈夫! あなたの幸せいつまでも~今、知っておきたい相続・遺言・成年後見等~』が開催されました。このフォーラムも5回目ですが、今回初めての平日開催。どのくらい来場いただけるかしら??との心配をよそに、参加者数は123名と今回も大盛況で、大牟田市民のみなさまの関心の高さがうかがい知れました。
第1部では、『高齢者になったら知っておくべき老後の安心術』と題し、弁護士の篠木潔先生より講演がなされました。永久保存版の指南書にできるくらい「安心術」のエッセンスが凝縮されたオリジナルのレジュメを使って、「まずは自分の老後をどうしたいかをしっかりと見据えて対策をとること」から始まり、「悪質商法への対処法」、「成年後見制度」、「遺言書づくり」のことなど幅広い内容について講演されました。篠木先生の軽妙で茶目っ気たっぷりの話ぶりに会場は終始笑いが絶えず、楽しみながらしっかり学べる講演でした。
第2部では、『〈寸劇〉どうしよう?預金がおろせない』が演じられました。父親の施設入所の準備のため、父親に代わって100万円を引き出そうと銀行に出向いた息子さんでしたが、銀行には「本人に認知症の疑いがあるなら出せません!」と言われ、結局預金がおろせずじまい。息子さんは、しっかり者の奥さんと一緒に「成年後見制度」の利用について司法書士に相談に…というストーリー。このよくある事例に照らして、講師の中尾哲郎弁護士が、『老後の暮らしと成年後見』と題し、認知症のために誰かに「代理」を任せることができない状況になったらどうしたらよいか、その対応策としての「成年後見制度」の意義を丁寧にわかりやすく講義されました。
最後に、大牟田市成年後見センターの竹本安伸センター長(リーガルサポート会員)より、センターの役割や、事業の大きな柱である「市民後見人養成・登録」を中心に『成年後見センターの概要説明』がなされました。それに続いて市民後見人として活動しておられるお二方より活動報告がなされました。活動を通して思い悩むことも色々とあるけれども、ご本人との信頼関係を築くためにそれぞれに工夫を凝らしつつ、センターと密接に連携して、やりがいを感じながら活動しておられるということがよくわかりました。篠木先生の「安心術」の中に『生きがいを育てる』という項目がありました。そのエッセンスの一つとして「地域や家族の中で役割を見つける。小さなことでも自分が役に立っているという認識・満足感は生きる楽しみになる。」ということが提唱されていました。お二人の活動報告をうかがいながら、「市民後見人」の皆さんは、より豊かで実のある「安心術」を実践から自然と会得しておられるのではないかと思いました。
フォーラムの後には、LSふくおかの会員である司法書士、弁護士、社会福祉士とで6件の相談をお受けしました。
今回のフォーラムも、LSふくおかが後援し、また地元のLSふくおかの会員が準備段階から携わらせて頂きました。今後も、関係機関と連携して積極的に成年後見制度の普及・啓発に取り組んでまいります。
第1部講師(弁護士) 第2部講師(弁護士) 大牟田市成年後見センター長
篠木潔弁護士 中尾哲郎弁護士 竹本安伸氏(LSふくおか会員)