[2017/06/29]
LS福岡支部総会前研修レポート 「超高齢社会と公証制度~任意後見契約公正証書作成の現場から~」
平成29年5月20日、都久志会館において、福岡支部総会前研修会「超高齢社会と公証制度~任意後見契約公正証書作成の現場から~」が開催されました。小倉公証人合同役場の野島香苗公証人にご登壇いただき、超高齢社会と公証制度について、公証人の立場から制度の説明、実務の現状の解説がなされました。
公証人が任意後見の利用を促すきっかけになるのは、遺言の相談に来られた方が生前の問題と死後の問題について整理ができておらず、遺言ですべて問題が解決すると思われている場合などだそうです。
相談を受けて親族内で紛争性が高い場合は、時期を待って法定後見を進めるようにアドバイスすることもあるそうです。任意後見を望まれ、事前に紛争が予想される場合は、受任者を専門職することをお勧めしているとのことです。
また任意後見は生存中の制度ですので、遺言などとセットで死後の問題にも道筋をしっかりつけておくことが必要であるとのお話をされていました。
後見に関わる関係各所の連携を強化して、よりよい体制を作り出していくことが大切であり、様々なニーズに応えるべく、後見だけではなく様々な研鑽をつんで対応できるような専門職をリーガルサポートから輩出して欲しいし、期待しているとのエールを受けました。