4月27日(火曜日)

午前中は、チョロモンさんに登記申請手続きの流れを教えてもらう。それによると、申請人は、まず窓口で申請書をもらって、壁に貼ってある見本を参考にしながら記入し、手数料の領収書と、一定の添付書類を付けて窓口に提出する。手続きは、普通1週間程度かかるそうだが、面白かったのは50%増しの特急料金を払えば、翌日には登記が完了するとのこと。

そのため特急の仕事が終わらない時は残業になるそうだ。

昼食は、モンゴル銀行のガンゾリック氏・デルゲル氏の招待で、郊外に出かけた。車で約20分ほど走ると、山裾にホテルがあり、周りには牛が群れている。散歩しながら2人が「あそこに山羊が3匹いるでしょう?」と言って山の中腹を指差した。我々にはどうしても見えないのに、彼らは「ほら。この方向。」と指差す。でも、何度見ても岩山しか見えない。モンゴル人の視力は5・0あるという話はどうやら本当のようだ。ホテルの中へ入っていくと何とそこにはゲルがあり、中はレストランになっている。外国人接待用らしく、民族衣装まで置いてあり、言われるままに着替えて記念写真を撮った。

 

 「特急」の登記は赤のファイル
 最優先で処理される

 モンゴル銀行のガンゾリック、
 デルゲル氏とゲルレストランへ

 

 食事のあと砂利道をとばして帰って、午後は、チョロモンさんの現場調査に同行する。モンゴルでは、建物の所有権移転登記の際に売買代金まで登録され、転売する際はそれが以前と比べて増えている場合には、物理的にどこが変わったのかを実際に調べるらしく、羊毛を加工して靴下を作っている工場の調査をした。彼女は、まず建物の所在と用途を確認し、評価会社のレポートを基に値段の妥当性をチェックする。売買の値段に国家機関が口を出すなんて、私達にはピンと来ないが、そのへんは社会主義のなごりなのだろうか…

 

 外国人接待用に民族衣装も
 おいてある

 羊毛加工工場の現場調査に同行

 

 

 
 
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