福岡からカトマンズへ


トリブヴァン空港

4月23日(日)
 多くの山仲間に見送られ、正午福岡国際空港を出発してタイのバンコクで一泊。翌24日(月)カトマンズのトリブヴァン空港(1,350m)に到着すると、サ−ダ−のヤンプ−が長男のヌルブ君を伴って出迎え、私達一人ひとりにブ−ゲンビリアの生花で作ったレイを首にかけ歓迎してくれた。ヌルブ君は今年21才になる。2年前に比べると少し逞しくなったようだ。ヤンプ−はシェヴォレ−のマイクロバスを運転手付きでチャ−タ−していた。空港から直接今日の宿泊先ホテル・キドへ向かう。天気は良いがそれだけに樹木の少ないカトマンズの街はスモッグが濃い。最近C型肝炎が流行しているという情報があったので私達はマスクを用意した。交通整理の警察官もマスクをつけているし、道行く人もマスクをつけた人が目立つ。


ホテル・キド

 ホテルはカトマンズの中心部から少し外れたタパタリ地区にあり、数年前まで福岡の城戸久江さんが経営していたが今は他に権利を譲り、ネパ−ル人と結婚してカトマンズに在住する北海道出身のタク−ル・ちず子さんがマネジャ−をしている。従業員も全員日本語を話し、食事も日本食が出て、日本式の風呂も備えている。ちず子さんとは初対面であったがFAXは何度か交換していた。その文面から想像したように50才前の落ち着いた静かな女性である。
ホテルは新しくないが郊外にあり街の喧騒から外れている。中庭の石畳が建物に落着きを与え、庭には1階のティ−ル−ムを覆うほどにブ−ゲンビリアが今を盛りと色とりどりに咲き乱れていた。


カトマンズの街の雑踏

 少憩後街へ出てブタンガス等登山用品の不足を買い揃えヤンプ−の事務所に立ち寄ると、今回山行を共にするシェルパのプルパ・ドルチとミンマ・テンパが待っていた。プルパは今年41才、望洋とした風貌であるが山に入ると無類に強く、慎重にして且つ大胆、頼りになる男である。ミンマは今年20才、ネパ−ル人にしては大柄で体格が良く2年前はポ−タ−として参加したが、見違えるように逞しくなっていた。

 登山用品を物色
 サーダーヤンプーの事務所
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