舞鶴中央支部会員 中
村 正 義
「ナヤ・カンガ山」(クリックすると大きく表示します)
1998年4月19日(日)−5月6日(水)
メンバー 一山 了(65才)福岡まいづる山岳会会員、日本山岳会会員
中村 正義(60才) 隊長 同 、 同
藤田 秀夫(55才) 同 、 同
初めに、
私の所属する山岳会が、一昨年会創立40年を迎え、その記念事業の一環として、山岳会員10名でネパールのランタン・ヒマールの一隅にあるヤラ・ピーク(5520m)に出かけた。しかし初めての高所登山に、高山病などで体調不良を訴えるものがあり、参加者の足並みが揃わず、残念ながら頂きへの登頂は出来なかったが、それでも5200mまで登ることができた。この経験により、すっかり諦めていたヒマラヤへの夢が、かなりの高齢者であっても、登山形式によってはまだ実現できることを知った。
そこで私たちは次の目標として、ヤラ・ピークから谷を挟んだ対岸に聳える小さな山ナヤ・カンガを対象として検討を始めた。
ナヤ・カンガは小さな山であるが岩稜や雪稜によって構成され、北面にはヒマラヤ襞をつけた小さいなりにも中々風格のある山である。調査をしているうちに、福岡市内にこの山に登った経験者が居ることが分かった。現在市立西陵中学校の教諭をしておられる副島敏夫さんである。彼は2年前に福岡市の各山岳会から編成されたエベレスト登山隊の一員として参加し活躍した人である。直接彼に会って目的の山について詳しくその様相を聞くことができ、私たちでも挑戦できる確信を得た。また彼からシェルパの紹介や現地への連絡、最新の情報の収集や注意点など助言して頂き、3名のメンバーで準備を進め出発を待った。