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4月24日(金) 曇り後晴後曇り

 入山以来スッキリした天気がない。一日のうち午前か午後のどちらかが崩れてくる。昨日ゴラタベラで会った東京からきた学生達は3月20日からランタン・リルン(7245m)に挑戦していたそうであるが、天気は半日もすると必ず悪くなり、行動に制限を受けて6300mまでしか登れなかった。寒くて天候が回復するとも思えず、残念だが下山しますと言っていた。

 村を出発する頃からガスが掛かってきたが、しばらく歩くと晴れ間も見え、ランタン村の裏の恐らく氷蝕によると思われる障壁の上にランタン‖(6571m)から伸びてきた尾根が見えている。ビッシリと雪に蔽われた山稜は、予想以上に雪の量は多いようだ。

 ランタン‖ 6571m
 

 ランタン村からは急な登りもなく、ランタン・コーラの河岸段丘の牧歌的な丘陵地を上る。このあたりまで来るとさすがにシャクナゲはなくなり、変わりにツツジが姿を見せてくるが蕾はまだ硬い。村を見下ろすモレーンの上に出ると懐かしげなキャンジンゴンパ(3840m)の集落が広がっていた。2年前に比べると少し家も増えたようだ。

ポーター         

ポーター2

ポーター

賃金の支払いを待つポーター

 

 今日の行動は午前中で終わり、午後は明日からの行動に備え休養に充てることにしていたが、またポーター達が遅れている。食料や荷物がやって来ないので落ち着かない。1時間以上も待って彼らは三々五々姿を現した。

 川向こうのナヤ・カンガへの登路に当たる原生林の中には残雪が見える。今年は3800m付近から雪が残っている。シャブルベンシから来たポーター達は雪道を歩かないと言うことでキャンジンゴンパから下山して行った。

 シャブルベンシから来たポーター達
 
 
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