キャンプIからキャンプIIへ

5月3日(水)
 今日も快晴で明けた。入山以来連日午前中は天気がよい、毎日10時くらいまでは晴天で天気が良いが、午後からは必ず崩れてくる。ベ−スキャンプを早朝出発したナム・ギャルが登ってくるのを待ってキャンプII予定地へ向かう。

キャンプ‖に向かう
C1の朝


C.Iから岩壁を登って南東山稜に直接取り付くことは出来ず山稜に沿って下の氷河を進む。氷河にはクレバスが至るところに顔を出している。

C1から見るシングチュリ


先に1人で偵察に出ているプルパの足跡を辿りクレバスをジグザグに縫って進む。彼は常にパ−ティの先頭に立って道を拓いていった。前に登ったことがあっても、降雪の状況によっては年々状態が変化するので注意しなければならない。

 氷河を登る


氷河を下から見ると緩い傾斜に感じたが、実際に歩いてみると傾斜もきつく距離も長い。目測より3倍程長く、登ってきた斜面を見下ろすと驚くほど傾斜がついている。

 氷河を縫って


ポ−タ−は雪上コ−スの荷揚げはしないので、シェルパ達が荷物を運ぶ。プルパは先頭に立ちラッセルするのであまり荷物は担がず、ナム・ギャルとミンマにそのしわ寄せが来る。恐らく1人50kgは超えているのではないだろうか。

 C‖をめざして


空気の希薄なこの高所で彼等の強さは想像を絶する。南東山稜の上に掛かった大きな氷のド−ム(約200m)を、左の急な雪面から登りあがるとその上にテント二つを設営できる広さがあり、ネパ−ル人用と日本人用を設営し、キャンプ・II(5,700m)とした。
最後の斜面で荷を軽くしたミンマとナム・ギャルは氷河の上とC.IIとの間を往復して荷物を運び上げた。

 C‖へ最後の斜面

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