出会い系サイトとは、インターネット上で、見知らぬ異性との交際を求めて登録した男女が電子メール等でお互いに連絡を取り合えるよう、出会いの場を提供するサイトのことです。 出会い系サイトでは、連絡を取り合っている相手の顔が見えないため、従来からトラブルが生じていましたが、最近では様々な手口によって高額な利用料などを利用者に支払わせる悪質なサイト業者によるトラブルが多数発生しています。
出会い系サイトとは、インターネット上で、見知らぬ異性との交際を求めて登録した男女が電子メール等でお互いに連絡を取り合えるよう、出会いの場を提供するサイトのことです。 出会い系サイトでは、連絡を取り合っている相手の顔が見えないため、従来からトラブルが生じていましたが、最近では様々な手口によって高額な利用料などを利用者に支払わせる悪質なサイト業者によるトラブルが多数発生しています。
携帯電話に、芸能人のマネージャーを名乗る人物から、「芸能人の悩みを聞いてほしい。」というメールが届き、そのために必要だというので、あるサイトに登録しました。初めは半信半疑でしたが、話の内容に真実味があったので、次第に本物だと信じてしまい、カードでポイントを購入してメールのやり取りを続けました。しかし、料金のことが心配になってきたので、相手に「やめようと思う」と伝えると、「相談料を払う」と言われ、その手続きに必要だからとポイントを購入し続けました。しかし、一向にお金は振り込まれません。もしかして騙されていたのでしょうか。そうだとしたら、料金は支払いたくありません…。
近頃、芸能人本人や芸能人のマネージャーを名乗る人物が「相談に乗ってほしい」と言ってきたり、資産家を名乗る人物が「お金をあげるから話を聞いてほしい」などと言ってきたりして、消費者の気を引き、出会い系サイトに誘導するといったケースが見られます。
また、なかには、占いのサイト、懸賞サイトなどから、知らないうちに、出会い系サイトに自動的に登録されるというケースもあるようです。
そのようなケースでは、メールの相手は出会い系サイト業者が雇った「サクラ」であり、様々な話を持ちかけては、メールのやり取りを引き延ばして利用者に多くのポイントを使わせるといったことが行われている場合があります。
このような場合、詐欺による契約の取消し(民法第96条第1項)を主張して料金の支払いを拒むことができる場合があります。
なお、消費者を出会い系サイトに誘導する手口には、様々なものがあります。
これらのケースでは、メールの相手方は、消費者の気を引きメールのやり取りを引き延ばすために雇われた「サクラ」である場合があります。 見知らぬ相手から届いたメールには、十分注意するようにしましょう。
ある日、高齢の父あてにメールが来ました。内容は「あなたにお金を寄付します」などというメールで父がこれを信じ、あるサイトに登録してメールのやり取りを続け、ポイントの購入代などかなりの額をクレジットカードで支払ってしまったようです。結局相手とは会えませんでしたし、お金が振り込まれることはありませんでした。悪質なサイトに騙されていたのだと思います。すでに決済してしまった分のお金を取り戻したいのですが…。
「サクラ」を利用したサイトに支払ってしまった場合、詐欺による契約の取消し(民法第96条第1項)を主張して、返金を求めるということが考えられます。 出会い系サイトの料金支払いの方法には、電子マネー、現金振り込みなど様々なものがありますが、本ケースのようにクレジットカードでの決済をした場合、いくつもの業者が介在しているケースもあるため、契約関係は複雑なものとなっており、交渉には工夫が必要となります。
クレジット決済をした場合の契約関係は以下の図のようになっています。この場合、カード発行会社を通して、出会い系サイトの加盟しているカード会社に対して、クレジット決済を取り消してもらう必要があります(チャージバックなどと呼ばれています)。
なかには、クレジットカード会社との間に決済代行会社という会社が取引に介在している場合もあり、クレジットカードに関する取引は複雑になっているケースがありますので、注意が必要です。